こんにちは、ライトヒアリングです。
補聴器を使っていても、「ここでは聞き取りづらいな…」と感じることはありませんか?
それは機器の問題ではなく、場面ごとの音の特性や対策の工夫で改善できる場合があります。
今回は、よくある聞き取りづらいシーンとその対策をご紹介します。
✅ シーン別「聞こえにくい」あるある
① 飲食店やカフェなどの「にぎやかな場所」
- 背景音(ガヤガヤした声、食器の音)が多く、会話の声が埋もれる。
- 特に方向感覚が取りづらく、どこから話されているか分かりにくい。
✅ 対策
- 話す人の正面に座る。
- ノイズ抑制機能・指向性マイクがある補聴器を活用。
- ロジャーなどの外部補助マイクを使用する
- 店の静かな時間帯や奥の席を選ぶ。
② 会議や講演など「広い空間・反響の多い場所」
- 音が反響して言葉がぼやけてしまう。
- 声が遠くて届かない感じがする。
✅ 対策
- ロジャーシステムやリモートマイクを使う(講師がマイクをつける)
- 補聴器にBluetooth対応機能があれば、マイクと連携可能。
- 可能なら資料を事前にもらっておく。
- 反響音抑制機能のある補聴器を選択する。
③ 家族や友人との「複数人での会話」
- 一人ひとりの声を追えず、話の流れについていけない。
- 会話の中心が移るときに聞き逃しがち。
✅ 対策
- 無理に全員を追わず、話している人に集中する。
- 聞き返してOK。「もう一度お願いします」は会話を続けるための大事な一言。
- 静かな環境・円卓などで聞こえやすい配置を工夫する。
- ロックオン機能やDNNなど先進機能のある補聴器を選択する。
④ テレビや電話の声が聞き取りづらい
- テレビの音が大きいのに、何を言っているかわからない。
- 電話は片耳で聞くので、特に聞きづらい。
✅ 対策
- テレビ用のワイヤレススピーカーやBluetooth連携を使う。
- 外部補助システム(TVコネクターなど)を利用する
- 電話は「スマホと補聴器の連携」で改善可能。
- 字幕をつけるのも有効。
- TVをステレオ→モノラルに変更する。
✅ 聞こえの工夫は「環境と補聴器の両輪」
補聴器の性能だけでなく、どんな場所・状況かによって聞こえは変わります。
無理にがんばるより、「どう工夫できるか?」を一緒に考えていきましょう。