【応用編 第17回】聞こえすぎて疲れる人へ:補聴器の“音疲れ”対策

こんにちは、ライトヒアリングです。
補聴器を使い始めた方の中には、
音がよく聞こえるようになったのはいいけれど、すごく疲れる…
と感じる方も少なくありません。

これはいわゆる「音疲れ(聴覚疲労)」と呼ばれるもので、決して珍しいことではありません

今回は、音疲れが起こる理由と、その対策についてわかりやすくご紹介します。


🧠 なぜ補聴器で“疲れる”のか?

① 脳が急に“音の洪水”にさらされる

補聴器を使うと、今まで聞こえていなかった音が突然聞こえるようになります。
すると脳は大量の音情報を処理するためにフル稼働し、疲れてしまいます。

② 会話の聞き取りに集中しすぎてしまう

補聴器を使うと「ちゃんと聞かなきゃ!」と無意識に神経を集中してしまい、
知らないうちにストレスになっている場合があります。

③ 音が“うるさく”感じられることも

補聴器の音量が自分に合っていないと、本来快適に聞こえるべき音まで“うるさい音”に感じられてしまいます。


✅ 音疲れを軽減する3つのコツ

① 音量や設定を調整する

「うるさい」「音が疲れる」と感じたら、販売店で再調整を。
「聞こえる」と「心地よい」は違います。

② 静かな場所での練習を増やす

まずは静かな部屋で新聞を読んでもらったり、テレビを見たりして音に慣れる練習をしましょう。
人混みや騒がしい場所は慣れてからが◎


💡 補聴器は“トレーニング”が大切

補聴器はつければすぐ聞こえる魔法の機械ではありません。
使い始めはどうしても音に慣れずに疲れることがあります。

大切なのは「無理しないこと」「あきらめないこと」。
継続していけば、必ず聞き取りやすさも、快適さも向上していきます。


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