―つけたり外したりはもったいない!―
「聞きたいときだけ補聴器をつければいいのでは?」
そう思う方も多いかもしれません。でも実は、それでは補聴器の効果を最大限に活かすことができないのです。
補聴器は、視力の眼鏡とは違い、「耳と脳をつなぎ直すリハビリ機器」です。
使えば使うほど、脳が音に慣れ、聞こえの力を取り戻していきます。
この記事では、「なぜ補聴器は常時装用が基本なのか?」について、メリットや注意点、慣れるためのコツまでわかりやすくご紹介します。
📌補聴器は“常時装用”が基本の理由
補聴器は、ただ音を大きくする道具ではありません。
**「耳からの音情報を脳に届け、脳を再び“音に強く”するリハビリ機器」**なのです。
人は耳で音を感じ、脳で「意味のある音」として理解します。
補聴器を継続的に使うことで、脳が音に慣れ、ことばの聞き取りや雑音の処理能力も高まります。
❗つけたり外したりするとどうなる?
「テレビのときだけ」「外出時だけ」といった使い方では、脳が音に慣れる前にまた静かな環境に戻ってしまいます。
その結果、補聴器を使うたびに違和感が出たり、装用が面倒になるケースも多いのです。
さらに、補聴器を外している時間が長いと、音の刺激が足りず、聴脳力の低下を早めてしまう可能性もあります。
🌟常時装用のメリット4つ
補聴器を毎日、長時間使うことで以下のようなメリットが得られます:
- ことばの聞き取りがスムーズに
脳が音に慣れ、聞き返しが減ります。 - 雑音の中でも会話がしやすくなる
必要な音と不要な音を自然に聞き分けられるようになります。 - 「聴き疲れ」が軽減
無理に集中しなくても音が自然に入ってくるようになります。 - 孤立感や不安感が減り、生活の質が向上
会話が増え、社会とのつながりも取り戻せます。
🔰補聴器に慣れるためのポイント
慣れるまでには個人差がありますが、以下の工夫でスムーズに慣れることができます。
- 朝起きたらすぐに装用:1日の始まりから習慣化。
- 静かな家の中でもつける:騒がしくない場所でスタート。
- 苦手な音は専門家に相談を:微調整で違和感を減らせます。
- 最初の2週間がカギ:意識して装用時間を伸ばす努力を。
- 定期的なメンテナンスと調整:清潔を保ち、最適な状態をキープ。
- 聞こえのリハビリ訓練:トレーニングでより早く順応できます。
📝まとめ
補聴器は「聞こえを補う道具」であると同時に、「聞こえる力を取り戻すリハビリ機器」でもあります。
そのため、常時装用が効果を引き出すカギになります。
「最近、聞き返しが増えた」「会話が億劫になった」など感じる方は、ぜひ補聴器専門家に相談し、装用習慣を整えていきましょう。
❓よくある質問(FAQ)
Q. 就寝中も補聴器をつけた方がいいですか?
A. いいえ。夜は外して乾燥ケースに入れて保管してください。
Q. 長時間つけていると疲れる感じがします…
A. 音にまだ慣れていない可能性があります。無理をせず、少しずつ装用時間を延ばしましょう。専門家の調整も重要です。
「補聴器は「耳と脳をつなぎ直すリハビリ機器」!
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