「認知症にならないように頑張っている」
そんな補聴器装用者さんの言葉は、私たちにとって、改めて予防の大切さを教えてくれます。
最近、Lancet(ランセット)2024年版の報告で、**予防可能な認知症リスク因子の割合が45%**に増加したことがわかりました。
つまり、生活習慣や取り組み次第で認知症のリスクを大きく下げられるということです。
その中でも、今回は特に注目されている**「聞こえ」ケア**について、最新情報をお届けします!
聴覚障害は認知症リスク因子のひとつ
世界的な医学雑誌『The Lancet』によると、**中年期(45〜65歳)における「聴覚障害(補聴器未使用など)」**が、認知症リスクを高める要因のひとつに挙げられています。
- 2017年:リスク因子の割合 35%
- 2020年:40%
- 2024年:45%
この増加は、「早い段階からの生活習慣の見直しや介入が重要」というメッセージでもあります。
なぜ「聞こえ」が悪いと認知症リスクが上がるのか?
聴覚障害が認知症リスクを高める理由は、主に次の3つです。
1. 社会的孤立が進む
聞こえにくいと、会話や交流が億劫になりがち。
結果、社会的刺激が減り、脳への活性が低下してしまいます。
2. 脳に余計な負担がかかる
「聞き取ろう」と無理することで、脳に常にストレスがかかる状態になります。
この負荷が長期間続くと、認知機能の低下に繋がる可能性が指摘されています。
3. 情報のインプット不足
音声情報が減ると、脳に入る刺激そのものが減少。
これが脳の機能低下を招く恐れがあります。
今からできる!認知症予防のための聴覚ケア
認知症予防に向けて、働き盛り世代からできる「聞こえ」ケアは次のとおりです。
✔️ 聴力の早期チェック
健康診断や自治体の検診を活用し、定期的に聴力をチェックしましょう。
✔️ 違和感を感じたら専門医へ
「ちょっと聞き取りにくいかな?」と感じたら、早めに耳鼻科を受診することが大切です。
✔️ 補聴器を前向きに検討する
聴力低下が認められた場合は、補聴器装用を検討しましょう。
最近の補聴器は小型・高性能で、日常生活でも自然に使えます!
まとめ:「聞こえ」ケアは未来への投資
今回の報告が示す通り、中年期からの聴覚対策は、将来の認知症リスクを減らすための大きな一歩です。
「聞こえ」は、
- コミュニケーション
- 社会参加
- 脳の活性化
すべてに関わる大切な入り口です。
働き盛りの今こそ、耳の健康にしっかり目を向けていきましょう。
もし聞こえに不安を感じたら、まずは専門医への相談から始めてみてください!
このブログ記事が、みなさんの「未来を守る第一歩」になれば嬉しいです😊