はじめに
「最近、物忘れが増えてきた…」「耳が遠くなった親が心配」
こうした声をよく耳にします。実は、**「聞こえ」と「認知症」**には深い関係があることが分かってきました。
この記事では、なぜ耳が遠くなると認知症のリスクが上がるのかを、わかりやすく解説します。
聞こえにくさが脳に与える影響
❶ 脳への刺激が減る
耳から入る音は、脳の「聴覚野」で処理されます。聞こえが悪くなると、
➡ 音の情報が少なくなり、
➡ 脳が使われなくなる
という状態に。
つまり、脳が“サボる”状態になってしまうのです。
❷ 会話が減る
聞き取りづらいと、
「もう一度言って」
「何度も聞き返すのがつらい」
と感じ、人との会話を避けるようになります。
➡ 結果的に社会的孤立が進み、
➡ 脳への刺激がさらに減少…
❸ 聞き取りにくさを補おうと脳が過剰に働く
聞こえにくい音を何とか聞き取ろうと、脳は通常よりも多くのエネルギーを使い、必死に情報を処理しようとします。
- かすかな音を拾おうと神経を集中させる
- 曖昧な情報を文脈や推測で補おうとする
- 他の感覚(視覚など)からの情報を過剰に頼る
このような状態が続くと、脳は常にフル回転に近い状態となり、大きな負担がかかります。
例えるなら、雑音が多い中で相手の声を聞き取ろうと必死に耳を澄ませているような状態です。
➡ 慢性的な脳の疲労につながり、 ➡ 集中力や注意力の低下を引き起こす可能性があります。 ➡ また、認知機能の低下を加速させる要因の一つとも考えられています。
聞こえにくさは単に音が入ってこないだけでなく、脳の働き方そのものに悪影響を与え、様々な認知機能の低下につながる可能性があるのです。
これらによって、認知機能の低下につながるのです。
海外の研究データでも
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の研究では、
軽度の難聴がある人は、認知症のリスクが約2倍
中度以上では、リスクが3倍以上になることが明らかになっています。
補聴器をつけるとリスクが下がる?
最新の研究では、補聴器の使用により以下の効果が期待されています:
- 会話が増えて、脳が活性化
- 社会参加が増えて、孤立を防ぐ
- 自信が戻って、生活意欲が上がる
補聴器は“耳”のためだけでなく、“脳”のための道具でもあるのです。
こんな方は要チェック!
- ✅ 最近、聞き返すことが増えた
- ✅ 会話の途中で理解できなくなる
- ✅ 電話が聞こえづらい
- ✅ テレビの音が大きいとよく言われる
ひとつでも当てはまるなら、聞こえのチェックを受けてみましょう。
🎧 ライトヒアリングでは、無料の聴力測定と聞こえチェックをいつでも行っています!
まとめ
- 難聴は認知症リスクを高める可能性がある
- 補聴器で脳への刺激を増やすことができる
- 早めの対策が、将来の自分を守るカギ