【応用編 第16回】補聴器があっても“雑音が気になる”理由と対処法

こんにちは、ライトヒアリングです。
補聴器を使い始めたばかりの方からよくいただく声のひとつが、
周りの雑音ばかりが大きく聞こえる…」というものです。

補聴器は“音を大きくする機械”ですが、必要な音と不必要な音を区別するのは難しいこともあります。
この記事では、補聴器を装着しているのに「雑音が気になる理由」と、改善のための対策を解説します。


🔊 雑音が気になるのはなぜ?

① 脳が“音の聞き分け”に慣れていない

聞こえが悪かった期間が長い方ほど、急にたくさんの音を聞くと疲れやすくなります。
脳が必要な音と不要な音のフィルタリングに慣れていない状態です。

② 補聴器の調整が不十分

最初の設定が全体的に音を大きくしすぎている可能性があります。
「必要な音」と「そうでない音」のバランスが合っていない場合、雑音が強調されてしまいます。

③ 周囲の環境の影響

補聴器はマイクで拾った音を増幅します。
そのため、騒がしい場所や反響音の多い場所では、どうしても雑音が強く感じられることがあります。


✅ 改善のための対策

🛠 補聴器の再調整を受ける

  • 静かな場所で会話がしにくい
  • 音が大きすぎて疲れる などの症状があれば、販売店で再調整してもらいましょう。

👂 徐々に音に慣らす

最初は70%くらいの音から始めましょう
最初はうるさかった音も、段々と色々な音に脳が慣れていきます

🔇 雑音抑制機能を活用

多くの補聴器には「雑音抑制機能」や「方向性マイク」などが備わっています。
機種により異なるため、専門スタッフに設定を確認してもらいましょう。


💡 補聴器の“音に慣れる”には時間がかかる

補聴器を装着してすぐに自然に聞こえるようになる人もいれば、
数週間〜数ヶ月かかる人もいます。これは脳の“リハビリ期間”のようなもの。

焦らずに、少しずつ慣れていくことが大切です。

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