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ミトコンドリアが低下すると①

人間の体には37兆個もの細胞で構成されており、そのひとつひとつの細胞に約数百~数千個のミトコンドリアが存在しています

ミトコンドリアの働きとしては

①エネルギーの90%を生産

②細胞を良い状態に保つために、悪い細胞を破壊

細胞内のミトコンドリアの量は

20歳前後で100%、50歳で50%、60歳で20%程度と徐々に減少

加齢と共に起こる現象は、ミトコンドリアの減少と機能低下が原因とされています

糖尿病・脳梗塞・高血圧・心臓病・自己免疫疾患・認知症など、殆どの疾患がミトコンドリアに関係していると言われています


ミトコンドリアが低下すると② 具体的には


ミトコンドリアが減るとどうなるの?

●筋肉の弱化

ミトコンドリアが少なくなると、細胞内でエネルギー生産量が減少します。

筋肉を収縮するためのエネルギーが不足するため、筋肉が弱くなる可能性があります。

●代謝の低下

ミトコンドリアが少なくなると、身体の代謝が低下し、エネルギー消費量が減少します。

そのため、同じ量の食事を摂取しても、身体に必要なエネルギーを作り出すことができず、太りやすくなる可能性があります。

●免疫力の低下

ミトコンドリアが少なくなると、細胞内でのエネルギー生産が不十分となり、免疫細胞の機能低下を招くことがあります。

そのため、感染症などの病気にかかりやすくなる可能性があります。

●病気のリスクの増加

ミトコンドリアが足りない状態は、様々な病気のリスクを高めることが知られています。

たとえば、2型糖尿病や心臓病、アルツハイマー病、パーキンソン病、がんなどが挙げられます。

●老化現象の進行

加齢に伴い、ミトコンドリアの数が減少することがあります。

ミトコンドリアが減ることによって、老化現象の進行を引き起こす可能性があります。


ミトコンドリアが異常になると

ミトコンドリアは私たちの体の細胞内で活動に必要なエネルギーを作り出す重要な役割を果たしています

ミトコンドリアの機能が障害されると、さまざまな症状が現れることがあります

これを「ミトコンドリア病」と呼びます

ミトコンドリア病は遺伝子の変異によって引き起こされ、エネルギー産生の低下によってさまざまな臓器に影響を及ぼします

疲れやすさ、精神症状、糖尿病などもミトコンドリア病の症状の一部です

ミトコンドリア病は診断が難しく、遺伝子の変化があっても発症しない方もいらっしゃいます

現在、診断基準の見直しや疫学調査が進められています

ミトコンドリアの機能低下については、2型糖尿病や心臓病、アルツハイマー病、パーキンソン病、がんなどのリスクを高めることが知られています


ミトコンドリアと老化

ミトコンドリアは加齢と共にその機能が劣化することで体中の代謝が低下してしまいます

代謝の低下は肥満や筋肉量の低下、薄毛や白髪などに繋がります

それだけではなく、、、認知症、パーキンソン病、アルツハイマー、フレイル・サルコペニアやがんに至るまで多くの疾患と密接な関係が科学的に多く立証されています(※1)。

※1 出典:・2021年2月、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構、ミトコンドリア機能異常によるアルツハイマー病増悪機構の解明―ミトコンドリアを標的とした新たな治療戦略を提唱―・2022年3月、芝浦工業大学、細胞内のミトコンドリア機能異常と加齢に伴う認知機能障害の関連性を発見・2021年2月、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構、ミトコンドリアの酵素がパーキンソン病原因遺伝子産物Parkinを分解し細胞死を防ぐことを発見―孤発性パーキンソン病の病態メカニズムに新たな概念を提唱―


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