シビアな話になるかもしれません
補聴器を装用する際に、聴力測定と最高語音明瞭度測定が重要だと以前記事に書きました
聴力は難聴の種類と共に、補聴器選定の大きな要素となります。
では最高語音明瞭度とはなんでしょうか?
最近よく登場しますが、AIに訊いてみました
最高語音明瞭度は、難聴の言葉の聞き取り能力の最高値を測る検査です。具体的には、「あ」「か」といった言葉をどれだけはっきり聞き取れるかを調べます。この検査は、語音明瞭度や語音弁別能とも呼ばれます12。
以下に最高語音明瞭度について詳しく説明します:
- 検査の方法:
- 防音室でオージオメーターを用いて行います。
- 音の大きさを変えながら、左右それぞれの聞き取り能力を調べます。
- 最も聞き取り能力が高い値「最高語音明瞭度」を求めます。
- 難聴による明瞭度の違い:
- 難聴の原因によって、語音明瞭度は異なります。
- 伝音性難聴の場合、聞き取り能力は保たれているため、音を大きくしていけば明瞭度は100%に近づきます。
- 感音性難聴の場合は、聞き取り能力も低下しているため、100%にならないこともあります。
- 神経から脳までに原因がある場合(後迷路性難聴)は、音を大きくすればするほど明瞭度が下がることがあります。
- 明瞭度ごとの聞き取り能力早見表:
- 100%~80%: 聴覚のみで会話の理解が可能。補聴器の効果が十分見込まれる。
- 80%~60%: 日常会話は聴覚のみで理解可能。不慣れな話題では注意が必要。
- 60%~40%: 日常会話でも聞き誤る。重要な会話では確認やメモの併用が必要。
- 40%~20%: 日常会話においても読話や筆談の併用が必要。
- 20%~0%: 聴覚のみの会話はほぼ不可能。手話や読話、筆談などを利用してコミュニケーションを図る必要がある13。
正常な聴力の最高語音明瞭度は80~100%です。低い値はコミュニケーションに影響を与えるため、適切な対策を検討することが重要です。(一部消去済)
となります
言葉を聞こえる様にして欲しい
ご相談の方がよく仰られます
補聴器は「補助具」です
ご本人が持っている能力以上の事はできません
補聴器はあくまでも、聞こえにくい音の成分を増幅し、雑音を抑えたりして聞こえやすくするものです
いくら音を大きく調整しても、雑音を抑制しても、言葉が理解できる様になるわけではありません
最高語音明瞭度が低い方が最高級の補聴器を着けても言葉が理解出来る様になるわけではないのに、高額な補聴器を販売しているケースも時々見受けられます
なぜ言葉が聞き取れなくなるの?
人間の体はどこでも同じで、使わないとどんどんと能力は落ち、使用すると少しずつ回復します
音が入りにくい状態が続くと脳は入らない音を忘れて、段々と脳機能が落ちて判断できなくなります
長期間難聴が続くと、脳は再度音が入っても判断することが出来なくなります
ですので、早期装用が重要とされるのです
若い方は比較的回復が早く、聞き取り能力が戻ることも多いのです
補聴器はどう選択するのか
感音難聴で最高語音明瞭度が高く、活発に活動される方はチャネル(バンド)が多く、雑音抑制も強くて機能が豊富な補聴器なお勧めです
ただ性能と価格は比例しますので、用途や使用する場所等を十分検討してから試聴するとよいでしょう
(メーカーによってチャネル数や雑音・ハウリング抑制性能、聞こえ方、マイクの性能など様々な違いがあります)
反対に語音明瞭度が低い方や、自宅でしか使用しない方はお求めやすい補聴器で十分かもれません
(当店ではお求めやすい補聴器をお勧めしておりますが、衝撃音抑制機能などが必要な場合もあります)
rogerなどのマイク機能やTV接続など周辺機器を使用して補助をした方が良い場合もあります
伝音難聴の場合は音が入れば聞こえるので、高機能は必要ないかもしれません
音の加工が少ないメーカーがお勧めです
改善はできないの?
中枢性難聴などは脳機能の問題となりますので改善は難しいです
加齢性難聴などはご本人様の能力や年齢・意欲により違いがありますので、ご相談下さい
最高語音明瞭度は効果測定や調整の重要な判定要素となります
また次回に
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