「声が大きい人って、耳が遠いのかな?」
こんなふうに感じたことはありませんか?
実は、声が大きくなる理由はいろいろあります。必ずしも「耳が遠い=声が大きい」とは限りません。たとえば、次のようなことが関係しています。
- もともと聴力が低め
- 年齢や病気による聞こえの低下
- 声が通りやすい体質
- にぎやかな環境で育った影響
- あえて大きな声を出している場合
ですので、「声が大きい=耳が悪い」と決めつけることはできませんが、聞こえが関係していることもあるんですね。
どうして耳が遠いと声が大きくなるの?
私たちは、話すときに自分の声を耳で聞いて、その場に合わせて声の大きさを調整しています。
でも、聞こえが少し落ちてくると、自分の声が小さく聞こえてしまいます。すると、「もう少し大きな声を出そう」と脳が判断して、だんだん声が大きくなることがあるんです。
これが積み重なると、普段の声が少しずつ大きくなっていきます。
補聴器をつけたら声は小さくなるの?
補聴器や集音器で聞こえがよくなると、自分の声もはっきり聞こえるようになるので、少しずつ声の大きさが整ってくることがあります。
ただ、長い間の習慣で声が大きくなっていた場合は、補聴器をつけたからといって、すぐに小さくなるわけではなく、少しずつ変わっていくことが多いです。
また、声の大きさが生まれつきや育った環境による場合は、補聴器を使っても声は変わらないかもしれません。
「私、声が大きいかも?」と感じたら
もし「私、声がちょっと大きいかも…?」と気になったら、一度で聴力測定を受けてみるのもおすすめです。
実は、健康診断の聴力検査は1000Hzと4000Hzの2種類だけ。でももっと細かく、いろんな音の聞こえを調べることができます。
あわせて知りたいコラム
- 「補聴器」と「集音器」って、どう違うの?
- 大きな音って、耳によくないの?
→ 実は、85dB以上の大きな音に長くさらされると、耳の中の細胞がダメージを受けやすく、聞こえが悪くなることも。耳も大切にしたいですね。