はじめに
「最近、聞き返しが増えた」「テレビのボリュームを前より上げている気がする…」 そんな変化を感じていませんか?それは聞こえのサインかもしれません。
聴力の低下は、加齢や生活環境の騒音など様々な要因によって起こりますが、補聴器を装用することで生活の質を大きく向上させることができます。
欧米では定期的な聴力検査が推奨されますが、日本では 「聞こえづらくても病院に行かない」 という習慣があるため、診断の遅れが補聴器装用の遅れにつながっています。
📌 補聴器装用までの平均期間
✅ 欧米では 一般的に、聞こえの悪さに気づいてから補聴器を装用するまでの期間は平均4~6年というわれていますが、日本では装用するまで約7〜10年 とされています。
その間に色々な能力が低下すると言われています。
✅ 日本人の場合 日本では、難聴を自覚していても 補聴器を使用している割合は約14%(日本補聴器工業会調査, 2018)。 これはドイツ(37%)、フランス(41%)、イギリス(48%)と比較しても 非常に低い です。
では、なぜ日本人は補聴器の装用が遅いのでしょうか?
📌 日本人が補聴器装用を遅らせる理由
1️⃣ 補聴器への抵抗感
日本では「補聴器=高齢者」「障害の象徴」というイメージが根強く、聞こえづらさを感じても「まだ大丈夫」と装用をためらうことが多いです。
2️⃣ 公的補助の不足
欧米では補聴器購入に対する公的補助が充実している国が多く、補聴器の装用が早い傾向があります。
一方、日本では補助制度が限られており、費用負担の大きさ が装用を遅らせる要因になっています。
3️⃣ 聞こえの悪さへの意識の低さ
日本の高齢者調査(Tamano City Hospital, 2022-2023)では、聞こえの悪さと認知症の関係を認識している人は39.3% にとどまりました。
「聞こえづらさは加齢によるもの」と捉え、積極的に対処しない傾向 が見られます。
4️⃣ 医療機関へのアクセスの遅れ
欧米では定期的な聴力検査が推奨されますが、日本では 聴力低下を自覚しても受診を先延ばしにする 傾向があります。
📌 補聴器を遅らせることによる影響
補聴器の装用を先延ばしにすることで、聞こえの問題だけでなく、脳の認知機能やコミュニケーション能力、生活の安全性 まで影響を受けることがあります。
✅ 脳の認知機能、言語能力の低下
難聴を放置すると、脳への音刺激が減り、情報処理能力が衰える ことが研究で明らかになっています。
補聴器を早めに装用することで、脳の活動を維持 し、認知症リスクの軽減につながります。
さらに語彙の減少 や 言葉の思い出しの遅れ が生じ、スムーズな会話が難しくなります。
特に、会話のスピードが遅くなり、発音が不明瞭になる ことがあります。
✅ コミュニケーション能力の低下
聞き返しが増えると、会話が億劫になり、家族や友人との関係が希薄になることがあります。
結果として社会的孤立が進み、精神的な健康にも影響を与えます。
✅ 安全性の低下
車の接近音や警報音が聞き取りづらくなることで、事故や危険を察知する力が低下 します。
例えば、信号の音が聞こえにくいことで横断歩道でのリスクが高まることがあります。
✅ 仕事・趣味への影響
聞こえが悪くなることで、会議での発言や電話対応が難しくなり、職場でのパフォーマンス に影響が出ることも。
趣味や活動への参加意欲が低下し、生活の充実度 も減少することがあります。
このように、聞こえの問題を放置すると、全身の健康や社会生活にも深刻な影響 を与える可能性があります。
早めの補聴器装用が大切ですね!
📌 補聴器を早めに装用するメリット
✅ コミュニケーションの質が向上 聞き取りやすくなり、人との会話がスムーズに。
社会的孤立の防止 にもつながります。
✅ 認知機能、言語能力の維持
難聴を放置すると脳の音処理機能が低下し、認知症のリスクが高まる ことが分かっています。
補聴器を装用することで 脳への刺激を維持し、健康的な生活 を送ることができます。
✅ 安全性が向上
聞こえづらさは危険察知能力の低下につながります(例: 車が近づく音が聞こえない)。
補聴器を装用することで、日常生活の安全性 も向上します。
📌 補聴器装用を早めるためにできること
✅ 定期的な聴力検査を受ける
50代以降は 聴力検査を習慣化 することで、聞こえの変化を早めに発見できます。
✅ 補聴器の試聴体験を活用
補聴器専門店では 無料試聴 が可能な店舗が多いので、まずは試してみることで抵抗感を減らせます。
✅ 補聴器に関する情報を広める
補聴器は 目立たず、快適なモデル が増えています。
Bluetooth機能搭載や 最新のノイズキャンセル技術 なども進化しており、情報を知ることで選択肢が広がります。
✅ 家族のサポートも重要
補聴器装用をためらう人には、家族が「もっと楽に会話できるよ」と ポジティブな声かけ をすることが大切です。
📌 まとめ
日本では 補聴器装用までに7〜10年かかる 傾向があり、 背景には 偏見、公的補助の不足、聴力低下への意識の低さ などの要因が関係しています。
しかし、補聴器を早めに装用することで、 ✅ コミュニケーション向上 ✅ 認知機能の維持 ✅ 安全性の向上 といった多くのメリットがあります!
「聞こえづらいかも?」と思ったら、ためらわずに 耳鼻咽喉科や補聴器専門店 で相談してみてください。
まずは無料の試聴体験から、聞こえの変化に気づくこと が大切ですね!✨