🎧 両耳補聴器で自然な聞こえと安全を!

~両耳装用が難しい方への工夫も解説~
📌 はじめに

補聴器の装用方法には、大きく分けて片耳装用両耳装用があります。両耳に補聴器を装着することで、聞こえの明瞭度が向上し、日常生活がより快適になります。特に高齢者にとっては、転倒リスクの軽減にもつながるため、安全面からも推奨されます。


しかし、両耳装用が難しいケースもあるため、片耳装用の場合の工夫についても触れていきます。ー!

🦻 両耳補聴器とは?

両耳装用とは、左右の耳に補聴器を装着し、耳本来の音のバランスを回復する方法です。
ステレオスピーカーのように音の奥行き、立体感や方向感覚が向上します。


片耳だけだと音が平たくてわかりにくいけど、両耳なら「どこから音が来るか」すぐわかりより自然な聞こえを得られます。



両耳装用の5つのメリット

両耳装用は、ただ音を大きくするだけじゃない。日常生活での変化を見てみましょう:

  1. 音の方向が明確になる
    スーパーで後ろからカートが来る音、カフェで友達の声がどの方向からか、両耳なら一瞬でわかる。これで周りの状況をしっかりキャッチ!
  2. 会話の聞き取りがスムーズ
    騒がしいレストランでも、友達の声がノイズに埋もれにくい。両耳が協力して、会話と騒音を分けてくれるから、話がスムーズに。
  3. 音の立体感が増す
    片耳だと音が平たく聞こえるけど、両耳なら音楽や会話に奥行きが。テレビのドラマがまるで映画館みたいにリアルに!
  4. 聞き疲れの軽減
    片耳だけだと脳が頑張りすぎて疲れる。両耳なら音の処理が楽で、1日中補聴器を使っても「疲れた!」となりにくい。
  5. 転倒の危険が減る
    高齢者に超大事!両耳で周りの音(例:後ろの自転車、足元のガタガタ)をしっかり聞こえるから、つまずくリスクが減る。研究では、両耳補聴器で転倒リスクが50-65%下がる(Journal of American Geriatrics Society)!

⚠ 片耳装用の課題

片耳だけで補聴器を使うと、こんな問題が:

  • 🛑音の方向がわかりにくい:反対側の音が聞こえづらく、「誰が話してる?」とキョロキョロ。
      スーパーで後ろの人が話しかけても気づかないかも。
  • 🛑音量を上げる必要がある:聞こえにくいからボリュームをガンガン上げてしまうことも。
      リクルートメント現象(音が急にうるさい)があると、不快に。
  • 🛑脳の負担が増す:脳が片耳だけで頑張るから、騒がしい場所や長時間の会話でクタクタ。
  • 🛑騒音下での聞き取りが困難:カフェやパーティーでは、騒音が邪魔して友達の声が聞こえにくい。

📌 さらに、「リクルートメント現象」がある場合、片耳装用だと不快な音が強調されやすい傾向があります。

🔬リクルートメント現象と両耳装用

リクルートメント現象って?


耳のボリューム調整が壊れて、静かな音(ささやき声)は聞こえないのに、ちょっと大きな音(ドアのバタン)がビックリするほどうるさく感じる症状。感音性難聴(加齢や騒音で耳が弱る)にの方に多い。

片耳装用だと、聞こえにくいから音量を上げなきゃいけなくて、「うるさい!」が悪化。

両耳装用なら、適度な音量でクリアに聞こえるから、不快感が減る。

たとえば、両耳でバランスよく調整すれば、冷蔵庫の「ブーン」って音も気にならない!



💡 補聴器の調整次第で、この現象を緩和することが可能です。

🦻 両耳装用が難しい場合の工夫

両耳装用が推奨されるとはいえ、以下のような理由で片耳しか補聴器を使用できない場合もあります。

✔️ 片耳難聴(一側性難聴・突発性難聴) 💡
→ クロス補聴器(CROS/BiCROS)を利用し、聞こえない側の音を聞こえる耳へ届ける

✔️ 医療的な問題(手術後・肌トラブルなど) 💡
→ 片耳補聴器の調整を最適化し、周囲の音を正しくキャッチ

✔️ 費用の問題(補聴器の価格が高い) 💡
→ 助成制度を活用し、補聴器購入費の一部をカバー

📌 両耳装用が難しい場合でも、適切な補聴器の選択と調整により、快適な聞こえを得ることが可能です。

その他のコツ:

  • 話者に近い側に座る(例:カフェで右耳が聞こえるなら右側に友達を)。
  • 静かな場所で話す(ノイズが少ないと片耳でも聞きやすい)。
  • 家族にゆっくり話してもらう、または補聴器の使い方を一緒に練習。

特に高齢者に大事 : 転倒リスクを減らす

高齢者の転倒は大問題。
🔹 難聴がある高齢者は、転倒リスクが約3倍に上昇(NHANESデータ)
🔹 補聴器を両耳で装用すると、転倒リスクが50~65%低下(Journal of American Geriatrics Society)

なぜ?

  • 後ろの自転車の音や足元の障害物に気づかず、ぶつかる。
  • リクルートメント現象で急な音(車のクラクション)にビックリして、バランスを崩す。
  • 音の処理で頭が疲れ、歩くときの注意が減る。


両耳装用なら、音の方向や距離がわかり、危ない音にすぐ気づける。
片耳しか使えない場合、クロス補聴器や細かい調整で環境音をキャッチしやすく。
安全に歩けて、家族も安心!

どうやって始める?両耳装用も片耳も

補聴器を試したい?簡単なステップでスタート:

  1. 耳鼻科や補聴器店に相談
    「聞こえにくい」「音が急にうるさい」「片耳しか使えない」と伝えて、耳のチェックを。

  2. 両耳または片耳で試す
    両耳装用を試して、音の違いを感じて。
    片耳しか使えないなら、クロス補聴器や片耳補聴器をテスト。
    (慣れるには1-3か月程度かかります)

  3. 専門家に調整を
    補聴器の音を耳にピッタリ調整。リクルートメント現象がある人は、「うるさい音を抑えて」と伝える。
    片耳装用なら、音量を細かく設定。

  4. 助成制度を活用
    障害者総合支援法で補聴器の費用を一部カバー(耳鼻科で診断書)。両耳でも片耳でも、予算の心配を軽減。

🔔 まとめ : 補聴器の装用は聞こえだけでなく生活の質を向上

両耳装用は、音の方向感覚、会話の理解、聞き疲れ軽減に有効
片耳装用の場合、音量調整や補聴器の種類選択が重要
リクルートメント現象がある方は、適切な音量設定で不快感を軽減可能
補聴器を両耳装用することで、転倒リスクを大幅に低減できる

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