電車の中や繁華街でイヤホンのノイズキャンセリング機能(ANC)を使っている方、増えていますよね。
「耳に優しいから」「音疲れしない」と言われるこの機能、実際は耳の健康にどう影響しているのでしょうか?
今回は、耳・脳・難聴リスクという視点から考えてみましょう。
🎯 ノイキャンは「静か」でも「無音」ではない
ノイズキャンセリングは、周囲の音と逆の波(逆位相)を人工的に流すことで音を打ち消す仕組みです。
そのため、外の騒音は確かに減りますが、耳には別の音(逆音)が常に流れ続けている状態でもあります。
📉 騒音による耳のダメージを防げる? → ある程度、Yes
特に地下鉄や飛行機、交通量の多い道路などでは、
騒音が80dB以上に達することもあり、
長時間さらされると「騒音性難聴」のリスクが上がります。
ノイキャンを使えば、これを低減できるので、
「耳が疲れやすい」「帰宅後に耳鳴りがする」人には有効です。
🤔 でも「安全」とはまだ言い切れない理由
ただし、ANCは
- 人工的な音を耳に入れる
- 長時間の使用が増えている
という点で、まだ長期的な影響の十分なエビデンスがないのも事実です。
特に、加齢性難聴や耳鳴りの傾向がある方にとっては、
- 脳の音処理への「絶え間ない刺激」
- 有毛細胞の慢性的な負荷
といった、気づかれにくいリスクもあります。
✅ 地下鉄や街中では、どう使うのが良い?
方法おすすめ度ポイント
✅ 高性能耳栓★★★★★物理的に音をブロック。最も確実、安全。
✅ ノイキャン + 音量控えめ★★★★☆耳への負担軽減。ただし、長時間使用は避ける。
⚠️ ノイキャン + 大音量音楽★★☆☆☆一見快適でも、耳には大きなストレス。
❌ 騒音そのまま放置☆☆☆☆☆最悪の選択。耳にも脳にも負荷大。
💡 補足:耳が「疲れている」ときのサイン
- 帰宅後に耳鳴り・詰まり感がある
- 騒がしい場所の後に「ぼーっと」する
- 最近、人の声が聞き取りづらくなった
こんなサインが出ているなら、聞こえチェックや明瞭度テストをおすすめします。
🔊 耳の健康は「予防」がカギ!
音環境の良し悪しは、日々の「聞こえの質」に直結します。
最新テクノロジーの恩恵を受けつつ、耳に優しい使い方を選んでいきましょう。
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補聴器専門店 ライトヒアリング
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