新生児の難聴と、日常で耳を守るために知っておきたいこと
赤ちゃんの健康を考えるとき、多くの人が視力や運動機能に注目しますが、実は新生児の障害で最も多いのが「先天性難聴」です。
「聞こえ」は、言葉の発達やコミュニケーション能力に直結するため、早期発見と耳のケアがとても重要になります。
🔎 新生児の難聴はどれくらい多い?
- ✅ 約1,000人に1人が両耳の先天性難聴を持って生まれます
- ✅ 片耳の難聴を含めると、さらに多くの赤ちゃんに影響が
- ✅ 聞こえの問題は外見では分かりにくく、見逃されやすいのが特徴
生まれた直後に気づかないままだと、赤ちゃんは言葉の遅れやコミュニケーションの困難を抱えることがあります。
だからこそ、「赤ちゃんでも聞こえのチェックが必要」なのです。
🩺 難聴の主な原因
- 🔹 遺伝的要因 → 約60〜70%が遺伝が関与
- 🔹 妊娠中の感染症 → サイトメガロウイルス、風疹、トキソプラズマ症など
- 🔹 出産時のトラブル → 低出生体重、早産、酸素不足など
🔔 早期発見がカギ
現在、多くの病院で新生児聴覚スクリーニング検査が行われています。
✅ 早期発見で言語発達のサポートが可能
✅ 補聴器や人工内耳を使って、周りと同じように言葉を学べる
✅ 赤ちゃんが自然に音を感じて成長できる環境を整えられる
「うちの子、大丈夫かな?」と思ったら、一度病院でチェックするのが安心です。
🦻 日常生活で赤ちゃんの耳を守るポイント
赤ちゃんの耳はとてもデリケート。日々の生活でも大きな音から守ることが大切です。
🔊 大きすぎる音を避けましょう
- ドライヤーの音 → できるだけ赤ちゃんから離して短時間に。弱風・低音モードやタオルドライの工夫も
- 掃除機やテレビの音 → 長時間大音量は避け、赤ちゃんがリラックスする時間は静かな環境を
- 突然の大きな音 → ドアを強く閉める、物を落とす音などはなるべく控えましょう
- お祭りやイベント → 騒音の多い場所ではイヤーマフなどの聴覚保護具を検討
💡 その他の注意点
- 耳掃除 → 無理に奥まで掃除せず、気になる場合は医師に相談
- 中耳炎 → 鼻水や風邪のときは特に注意。耳を触る仕草があれば早めに受診
- 飛行機 → 授乳やおしゃぶりで自然に耳抜きを促しましょう
- おもちゃの音 → 音量調節ができるものを選び、大きすぎる音は避けて
👶 赤ちゃんの「聞こえのサイン」もチェック!
普段の様子で、次のポイントに注目してみましょう。
- ✅ 大きな音にびっくりする
- ✅ 声のする方へ顔や体を向ける
- ✅ あやすと笑うなどの反応がある
- ✅ 喃語(「あー」「うー」など)を話し始める(生後5〜6ヶ月ごろ)
これらが見られない場合は、念のため医師に相談しましょう。
🎧 赤ちゃんの未来のために
聞こえは目に見えないぶん、気づかないうちに発達の遅れが生じることもあります。
しかし、新生児のうちに難聴を発見し、適切に対応すれば、言葉やコミュニケーションの力はしっかり育ちます。
赤ちゃんの耳を守ることは、健やかな成長への第一歩です。
ぜひ、早期発見と日常のケアを大切にしていきましょう。