「最近、こんなことはありませんか?」
「佐藤さん」と聞こえたが、「加藤さん」だった。
間違えて呼んで、気まずくなった。
「1時」と聞こえたが、「7時」だった。
待ち合わせの時間を間違えそうになった。
「うすいを飲んで」? と聞こえたが、実際は「くすりを飲んで」だった。
このようなちょっとした聞き間違いは、誰にでも起こることかもしれません。
しかし、以前より増えていると感じる場合は、
聞こえ方に変化が起きている可能性があります。
聞き間違いが増えると、会話は思っている以上に疲れます
聞こえにくさがあると、会話の中で無意識に、
「今、何て言ったのだろう」
「この言葉で合っているだろうか」
と考えながら、相手の話を理解しようとします。
聞き取れなかった部分を、前後の話やその場の状況から補いながら、
会話を続けることもあります。
たとえば、
周囲が騒がしい教室で、先生の話を聞き漏らさないように集中した経験はないでしょうか。
また、
居酒屋で周りの話し声が大きくて、相手の話を一生懸命聞こうとした経験
がある方も多いと思います。
聞くことに集中しているうちに、話の内容を十分に理解できなかったり、
あとで思い出しにくかったりしたことはないでしょうか。
聞こえにくさがある場合、普段の会話でも、聞き取ることに意識が向きすぎるため、
話の内容を理解したり覚えたりする余裕が少なくなることがあります。
「聞こえているから大丈夫」と思っていても、
実際には聞き取ることへ多くの意識が向き、
会話を理解するための負担が大きくなっていることがあります。
聞こえの変化は、自分では気づきにくいことがあります
聞こえの変化は、急に起こるとは限りません。
少しずつ変化することが多いため、ご本人では気づきにくい場合があります。
たとえば、
・聞き返すことが増えた
・テレビの音量が以前より大きくなった
・複数人での会話が分かりにくい
・相手の話を勘違いすることが増えた
・会話をした後に疲れることがある
・家族から聞き返しを指摘されることがある
このような変化があっても、
「年齢のせいかな」
「日常生活で大きく困っているわけではない」
と思い、そのままにしてしまうことも少なくありません。
「聞こえる」と「聞き取れる」は同じではありません
聞こえの問題というと、
「音が小さく聞こえること」
を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし実際には、音は聞こえていても、
「言葉を正確に聞き取ること」が難しくなる場合があります。
たとえば、
・テレビの音は聞こえる。
・インターホンにも気づく。
・電話の着信音も分かる。
それでも会話になると、
「え?」
「もう一回言って」
が増えることがあります。
このような場合は、音が聞こえるかどうかだけでなく、
言葉をどの程度聞き取れているかを確認することが大切です。
多くの方は、普段の会話で言葉を100%聞き取れていると思っています。
しかし実際に言葉の聞き取りを確認してみると、
「思っていたより聞き取れていなかった」と気づかれる方もいます。
聞こえの変化に早く気づき、適切な対応を始めることで、
補聴器への適応や会話での聞き取りやすさにつながりやすくなります。
一方で、長期間そのままにして言葉を聞き取る力の低下が進むと、
補聴器を使用しても聞き取りには限界が出る場合があります。
だからこそ、「まだ大丈夫」と思っている段階で、
現在の聞こえを確認しておくことが大切です。
60歳からは、聞こえも健康管理の一つとして
60歳になったからといって、聞こえに問題があるとは限りません。
ただ、聞こえの変化は少しずつ起こることがあるため、
自分では気づかないまま過ごしていることもあります。
血圧や目の状態を確認するように、
聞こえについても今の状態を知っておくことには意味があります。
たとえば、
・前より聞き返しが増えた気がする
・会話の後に疲れることがある
・家族からテレビの音量を指摘される
・話が聞き取りにくい場面が増えた
このような小さな変化があれば、一度聞こえを確認するきっかけに
してみてもよいかもしれません。
聞こえにくい状態が続くと、脳が言葉を処理する機会や、
会話の中で言葉を聞き分ける経験が少なくなることがあります。
そのため、小さな変化のうちに現在の聞こえを確認することが大切です。
言葉の聞き取りを確かめてみませんか
聞こえを確認する目的は、今の聞こえ方を知ることです。
音が聞こえているかだけでなく、
言葉をどの程度聞き取れているかを知ることで、
普段感じている聞き間違いや会話での疲れを考えるヒントになります。
確認した結果をもとに、今のまま定期的に様子を見るのか、
それとも聞こえに合わせた対応を考えていくのかを判断していきます。
また、聞こえ方に変化がある場合でも、
生活の中での工夫や定期的な確認など、
その方に合った対応を考えることができます。
ライトヒアリングの5分聞き取りチェック
ライトヒアリングでは、現在の言葉の聞き取りを確認するために、
5分程度でできるチェックを行っています。
健康診断で血圧を測るように、まずは今の状態を知ることから始めています。
その結果をもとに、必要に応じて詳しい聞こえの確認や今後の対応を一緒に考えていきます。
まとめ
聞き間違いは、小さなことのように感じるかもしれません。
しかし、聞き返したり、言葉を推測したりしながら会話を続けていると、
知らないうちに聞くことへ力を使っている場合があります。
「最近、聞き間違いが増えた」
「会話で確認することが増えた」
「以前より会話の後に疲れる」
そんな変化があれば、聞こえも健康管理の一つとして、
今の言葉の聞き取りを一度確かめてみてください。